<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 早春獨遊曲江>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 早春ひとり曲江に遊ぶ>
<BookPage: 34-36>
<UsedPage: 3>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
散職無羈束，
羸驂少送迎。
朝從直城出，
春傍曲江行。
風起池東暖，
雲開山北晴。
冰銷泉脈動，
雪盡草芽生。
露杏紅初坼，
煙楊綠未成。
影遲新度鴈，
聲澀欲啼鶯。
閑地心俱靜，
韶光眼共明。
酒狂憐性逸，
藥效喜身輕。
慵慢疎人事，
幽棲逐野情。
迴看芸閣笑，
不似有浮名。
<End Poem>
<Translation>
閑職の校書郎なので束縛もなく、乗るやせ馬は送迎する人もまれである。朝に宿直室から出て、曲江の岸にゆく。春風が池の東からあたたかに吹き、雲が散って終南山の北は晴れた。氷がとけて泉が流れだし、雪がきえて草の芽がもえる。露を帯びたアンズの花が赤く咲きそめ、霞のかかった柳ばまだ緑の芽がそろわぬ。渡って来はじめた雁はまだすくなく、ウグイスの初音はまだしぶりがちだ。閑職にいるおかげで心は平静で、春光とともに目もあきらかだ。酒に酔って気のたつのをみずから憐れみ、薬のききめで健康なのを喜んでいる。なまけもので世間のことはいいかげんにし、しずかに住んで野人の気持ちをとおす。役所のことを思いだすと笑いたくなるが、これでは秀才の評判などうそのようだ。
<End Translation>
<Formatted Translation>
閑職の校書郎なので束縛もなく、乗るやせ馬は送迎する人もまれである。
朝に宿直室から出て、曲江の岸にゆく。
春風が池の東からあたたかに吹き、雲が散って終南山の北は晴れた。
氷がとけて泉が流れだし、雪がきえて草の芽がもえる。
露を帯びたアンズの花が赤く咲きそめ、霞のかかった柳ばまだ緑の芽がそろわぬ。
渡って来はじめた雁はまだすくなく、ウグイスの初音はまだしぶりがちだ。
閑職にいるおかげで心は平静で、春光とともに目もあきらかだ。
酒に酔って気のたつのをみずから憐れみ、薬のききめで健康なのを喜んでいる。
なまけもので世間のことはいいかげんにし、しずかに住んで野人の気持ちをとおす。
役所のことを思いだすと笑いたくなるが、これでは秀才の評判などうそのようだ。
<End Formatted Translation>